「検索順位が下がった」原因はスパムポリシー違反の可能性
おゆきさん!
検索上位に表示されていたページの順位が大幅に下がってしまいました。
検索順位がある時から大幅に下がってしまったという経験は皆さんおありでしょう。
順位が下がってしまう理由の一つとして、自サイトのコンテンツがGoogleから「スパム」と判断されている可能性が考えられます。
スパムと判断されるケースとしては、大きく3つのパターンに分けられます。
いずれのパターンにしても、順位が下がってしまったなら自サイトのコンテンツがスパムに該当していないか見直さなければなりません。
悪意なくスパムと判断されてしまっているケースも少なくないです。
そこで今回は、Googleの「ウェブ検索のスパムに関するポリシー」を1つずつ紐解いて解説していきます。
Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
あなたのサイトにも、ポリシー違反に抵触しているコンテンツがあるかもしれないので、是非最後まで読んでみてください。
そもそもスパムとは?
スパムとは、「Web上の迷惑行為全般」を指す言葉です。
もともとは大量かつ無差別に送られてくる迷惑メールを指していましたが、SNSスパムやスパム広告なども登場し、今やスパムという言葉はとても広義となっています。
どこからがスパム行為かという明確な基準はなく、受けた相手が迷惑と感じるのであれば「スパム」と判断される可能性があります。
Googleのウェブ検索のスパムに関するポリシー
Googleでは、スパムに関するポリシーを定めており、ウェブ検索におけるスパム行為の基準を設けています。
Googleのスパムポリシーは、ユーザーの保護や検索結果の品質向上を目的としており、自動システムと、人がおこなう手動の審査によって、ポリシー違反を検出しています。
スパムポリシーに違反しているサイトは、検索順位が下がったり、まったく表示されなくなる可能性もあります。
2024年11月現在、Googleがスパムポリシー違反だと定めている行為は下記の16項目もあります。
ほとんどの場合、悪意のある行為が取り締まられるというシステムですが、無意識にポリシー違反に抵触しているケースも散見されます。
上記16個のスパム行為について、自サイトのコンテンツに該当するところがないかを確認しながら、1つずつ詳しく見ていきましょう。
クローキング
「クローキング」とは、検索エンジンと人間とで認識できる情報の差異を利用して不正を働く行為です。
検索エンジンは画像の読み込みが得意ではありません。逆に人間は白背景に白字のテキストなどは読めません。
この差異を利用して、検索エンジンにはテキストメインのHTMLコンテンツ、ユーザーには画像メインで構成されているコンテンツを表示させるといった行為がクローキングにあたります。
悪質なものは論外として、意図せずクローキングに該当しているケースが問題です。
画像、動画、JavaScriptといった検索エンジンが理解しにくい技術が多用されている場合に、検索エンジンとユーザーとで情報認識のギャップが生まれ、クローキングと判断されてしまうケースがあります。
このような状況を防ぐため、それぞれの技術に対して下記の対策を施しましょう。
- alt属性にテキストを入力する
- 画像の近くに説明文を入れる
- 動画の内容をHTML内にテキストベースで記述して説明する
- JavaScriptと同じコンテンツを <noscript> タグ内に記述する
- JavaScriptを無効にしているユーザーに表示されるように設定する
誘導ページ(ドアウェイページ)
「誘導ページ(ドアウェイページ)」とは、主にユーザーを特定のページに誘導する目的で作られた低品質なページのことを指します。
メディアを運営していれば、当然アクセスを集めたいページが出てきますが、明らかにそのページにアクセスを集めるためだけに作られたようなコンテンツはポリシー違反となります。
例えば以下のようなコンテンツが該当します。
- 被リンクを集めるために作成された低品質なサイト・ページ
- 特定のキーワードでの検索流入を集めるために、そのキーワードを含んで量産された低品質なサイト・ページ
誘導ページに共通しているのは、「出口を特定のページに設定した低品質なコンテンツ」という点です。
もちろん「このページに誘導したいから」という理由で作成するページはあるでしょうし、それらの全てが誘導ページに該当するわけではありません。
ただし、大前提がユーザーにとって有益な情報であるというコンテンツ作成の根幹は見失わないよう、今一度自身のコンテンツを見返してみましょう。
期限切れのドメインの不正使用
「期限切れのドメインの不正使用」とは、いわゆる「中古ドメインスパム」です。
以前に正当な目的で使用されていたドメインで、更新されずに期限が切れたものを購入し、そのドメインの過去の評価(ドメインパワー)を利用して検索順位を操作しようというものです。
ドメインパワーは所有者が変わっても残っているため、悪質または低品質なコンテンツでも検索上位を取れてしまう可能性があります。
なお、期限切れになったドメインを再利用すること自体は問題ありません。
あくまでドメインパワーを利用して悪質または低品質なコンテンツの検索順位を操作する目的での利用を不正としています。
たとえば中古ドメインを購入してメディア運営をしている場合には、期限切れドメインの不正使用に該当するようなコンテンツがないかを確認してみましょう。
ハッキングされたコンテンツ
「ハッキングされたコンテンツ」については言うまでもないかとは思いますが、サイトにセキュリティ上の脆弱性があると、ハッキングの被害に合う可能性があります。
自サイトがハッキングされているかを確認したい場合は下記のGoogle公式ページを参考にしてみてください。
サイトがハッキングされているかどうかを確認する方法 | Articles | web.dev
一度ハッキング被害にあったサイトを修復するのは困難です。そのため日頃からセキュリティ対策を万全にしておくというのが最適解となります。
隠しテキストと隠しリンク
「隠しテキスト」や「隠しリンク」は、検索順位の操作を目的として、人間のユーザーには見えにくいようにテキストやリンクを配置する行為です。
ポリシー違反に該当する隠しテキストや隠しリンクの例には下記のようなものがあります。
- 白の背景に白の文字
- テキストを画像の背後に置く
- テキストを画面の外に置く
- フォントサイズを0にする
- フォントの不透明度を0にする
- 目立たない 1 文字だけにリンクを挿入する
自サイトに上記のようなコンテンツがないかを確認してみましょう。
ちなみに、コンテンツの表示 / 非表示を切り替えてユーザーエクスペリエンスを高めるようなウェブデザイン要素はポリシー違反にはなりません。
具体的には下記のような要素です。
・追加コンテンツの表示 / 非表示を切り替えるアコーディオンやタブ形式のコンテンツ
・複数の画像やテキスト段落を切り替えるスライドショーやスライダー
・ユーザーが要素に対してなんらかの操作をしたときに追加コンテンツを表示するツールチップや類似のテキスト
・スクリーン リーダーを使用するユーザーのエクスペリエンスを高めることを目的として、スクリーン リーダーのみがアクセスできるテキスト
引用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
キーワードの乱用
「キーワードの乱用」とは、検索順位を操作する目的でキーワードや数字を詰め込むことです。
同じキーワードを何度も使用するとか、特定のキーワードでヒットさせるために不自然に地名や電話番号を羅列させる行為がこれにあたります。
キーワードの乱用の例としては、下記のようなものが挙げられています。
・実質的な付加価値のない電話番号の羅列
・ウェブページが特定の都市や地域に関する検索結果の上位に掲載されるようにするために、都市名や地域名を羅列したテキストのブロック
・同じ単語や語句を不自然なほど繰り返すこと。たとえば次のようなものです
無制限のアプリストア クレジット。アプリストア クレジットを無償で提供すると主張するサイトは数多く存在しますが、すべて偽物であり、無制限のアプリストア クレジットを探しているユーザーをいつも混乱させています。この Web サイトでは、無制限のアプリストア クレジットを取得できます。 アプリストア クレジットが無制限の当社のページに今すぐアクセスし、クレジットを入手しましょう。
引用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
昨今の検索エンジンのアルゴリズムではキーワードの使用回数を増やすことは検索順位に全く好影響を与えていません。
参考:「キーワード詰め込み」ペナルティのNGラインは、どの程度?/Google発言分析
キーワードを使用すること自体は非常に重要で必須のことではありますが、乱用だと判断されるとポリシー違反となり逆効果なので、自身のコンテンツを確認し、適材適所を心掛けましょう。
リンクスパム
「リンクスパム」は、検索順位を操作することを目的としたリンクを指します。
リンクスパムは自サイトからの「リンク」、自サイトへの「被リンク」ともに対象となります。
リンクスパムの該当例は下記のようなものがあげられています。
・ランキングを上げることを目的としたリンクの売買。次のような行為がこれに該当します。
・リンク自体やリンクを含む投稿に関して金銭をやり取りする
・リンクに関して物品やサービスをやり取りする
・特定の商品について記載してリンクを設定してもらうのと引き換えにその商品を送る・過剰な相互リンク(「リンクする代わりにリンクしてもらう」)や、相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成する
・自動化されたプログラムやサービスを使用して自分のサイトへのリンクを作成する
・第三者のコンテンツ所有者に対し、アウトバウンド リンクに修飾属性を適用するかどうか選ぶ権利を与えずに、特定の利用規約や契約、または同様の取り決めの一部として、リンクを義務付ける
・ランキング クレジットをブロックしないテキスト広告またはテキストリンク
・ランキング クレジットを転送するリンク、または他のサイトで配布されている記事、ゲスト投稿、プレスリリース内の作為的なアンカー テキスト リンクを含む記事に対して支払いが行われる記事広告やネイティブ広告。たとえば次のようなものです。
市場には多くの結婚指輪が流通しています。 結婚式を挙げるなら、最高の指輪を選ばなければなりません。花やウェディング ドレスの購入も必要になります。
・質の低いディレクトリやブックマーク サイトのリンク
・さまざまなサイトに配布されるウィジェットに埋め込まれている、大量のキーワードを含む非表示のリンクや低品質のリンク
・さまざまなサイトのフッターやテンプレートに埋め込まれて広く配布されるリンク
・フォーラムでのコメントにおいて、投稿や署名の中に含まれる作為的なリンク
・リンクとランキング シグナルの操作を主な目的とした価値の低いコンテンツの作成
引用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
またGoogleは、リンクの売買において、「広告やスポンサー活動」を目的として行われるものについては「Web上での通常の経済活動の一環」と判断しています。
こうしたリンクは、「 rel=”nofollow” 」属性や「 rel=”sponsored” 」属性を「 <a> 」タグに設定している限り、ポリシー違反にならないとしています。
機械生成トラフィック
「機械生成トラフィック」とは、人間のユーザーではなく機械によって生成されたWebページへの訪問の流れを指します。主に自動化されたソフトウェア、ボット、スクリプトなどによって生み出されます。
機械生成トラフィックもリソースを消費するため、ユーザーに最適なサービスを提供する妨げとなります。
また、それを人間のトラフィックと誤認し、ページのランキングを正しく評価できなくなる可能性もあります。
一方で、検索エンジンのクローラーなども機械生成トラフィックの一部であるため、人間の訪問ユーザーとの区別が重要となります。
ポリシー違反となる機械生成トラフィックの例としては、下記のようなものが挙げられています。
・Google への自動生成クエリの送信
・ランキングの確認を目的としたスクレイピングや、明示的な許可なく Google 検索に自動アクセスするその他の行為
引用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
マルウェアや悪意のある動作
「マルウェア」とは、情報の窃取やデータ改ざんなど有害な動作を行う意図で作成された、悪意のあるソフトウェアやコードの総称です。
Googleは、ウェブサイトをチェックし、ユーザーエクスペリエンスに悪影響を及ぼすマルウェアや望ましくないソフトウェアがホストされていないかどうかを確認しています。
マルウェアから身を守るためには、アンチウイルスソフトで侵入を未然に防ぎつつ「不審なリンクや添付ファイルは開かない」「重要なデータはバックアップを保存しておく」なども意識することが重要です。
誤解を招く機能
「誤解を招く機能」とは実際にはユーザーはアクセスできない機能やサービスです。
このような誤解を招く機能を提供していることを装って、ユーザーの誘導や検索順位の操作を図ることはポリシー違反となります。
誤解を招く機能の例としては、次のようなものが挙げられています。
・アプリストア クレジットを提供すると言いながら実際には提供していない、フェイク生成ツールを備えたサイト
・特定の機能(PDF の統合、カウントダウン タイマー、オンライン辞書サービスなど)を提供すると装い、ユーザーを意図的に誘導して虚偽の広告を表示するサイト
引用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
悪意のあるものは論外ですが、自身のコンテンツにおいてページのタイトルと内容が乖離している場合なども該当します。
アクセスを集めるために過剰な表現をしたり、事実と相違してベネフィットが確実にもたらさせるといった表現は避けましょう。
大量生成されたコンテンツの不正使用
「大量生成されたコンテンツの不正使用」とは、ユーザーへの有益な情報発信のためではなく、検索順位を操作することを主な目的とした、独自性のない価値の低いコンテンツを大量に生成することを指します。
グーグルが以前から掲げている「自動生成コンテンツに対するポリシー」に基づくものですが、自動・手動に関わらず検索順位を操作する目的での低品質なコンテンツの大量生成はポリシー違反となっているところがポイントです。
つまり、AIなどによる自動生成のコンテンツだけが対象というわけではないということです。
Googleは大量生成されたコンテンツの不正使用の例として下記のようなものをあげています。
・生成 AI ツールまたはその他の同様のツールを使用して、ユーザーにとっての価値を付加することなく大量のページを生成すること
・フィード、検索結果、その他のコンテンツをスクレイピングして、ユーザーにとってほとんど価値がない大量のページを生成すること(類義語生成、翻訳、その他の難読化手法などを使用)
・複数のウェブページからのコンテンツを、価値を加えることなくつなぎ合わせたり組み合わせたりすること
・コンテンツを大量生成したことを隠す目的で複数のサイトを作成すること
・検索キーワードは含んでいるものの、閲覧者にとってほとんどまたはまったく意味がないコンテンツのページを大量に作成すること
引用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
上記のようなコンテンツが自サイトに含まれている場合、検索エンジンから除外される可能性があります。
低品質なコンテンツばかりを増やしていれば、たとえそれがAIなどに頼らず、自分の手でおこなっているものであってもポリシー違反となる場合があります。
改めてコンテンツの質の部分を重要視していきましょう。
無断複製されたコンテンツ
「無断複製されたコンテンツ」とは、いわゆる「コピーコンテンツ」です。
他のサイトからの文章のコピー(文言や言い回しを変えているものも含む)や、図・画像などの無断使用(編集を加えたものも含む)がこれにあたります。
コピー元が高品質のサイトであっても、独自のコンテンツが他になければ全く評価されないばかりか、場合によっては著作権侵害にあたります。
また、有効な「法的削除リクエスト」が多数提出された場合には、サイトの掲載順位が下がることもあります。
ポリシー違反となるコピーコンテンツの例としては、下記のようなものが挙げられています。
・他のサイトのコンテンツをコピーし、元のソースを引用することさえせず、独自のコンテンツや価値を加えずに転載しているサイト
・他のサイトのコンテンツをコピーし、(語句を類義語に置き換えたり自動化された手法を使用したりして)若干の修正を加えたうえで転載しているサイト
・ユーザーに対してなんらかの形で独自のメリットを提供することなく、他のサイトからのコンテンツ フィードをそのまま掲載しているサイト
・ユーザーに実質的な付加価値を提供することなく、他のサイトの動画、画像、その他のメディアなどのコンテンツを埋め込んだり編集したりしているだけのサイト
引用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
一次情報をふんだんに盛り込むなど、「独自性」にこだわってコンテンツ作成を心掛けましょう。
不正なリダイレクト
アクセスされたページから他のページに飛ばすこと(リダイレクト)もポリシー違反に該当するケースがあります。
「不正なリダイレクト」には
- 検索エンジンとユーザーとで異なるコンテンツを表示させること
- ユーザーが本来アクセスしたいページとは異なるページを表示させること
などが該当します。
不正なリダイレクトの例としては、下記のようなものが挙げられています。
・検索エンジンに示しているコンテンツ タイプとまったく異なるコンテンツにユーザーをリダイレクトする
・パソコンのユーザーには通常のページを表示し、モバイル ユーザーはまったく別のスパムドメインにリダイレクトする
引用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
またGoogleは、正当な理由がある場合のリダイレクトについてはスパムではないと明言しています。具体例は下記です。
・サイトを新しいアドレスに移転する
・複数のページを 1 つに統合する
・ログイン後にユーザーを内部のページにリダイレクトする
引用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
リダイレクトが不正なものかどうかは、自分の心に問うてみてください。それが全てです。
サイトの評判の不正使用
「サイトの評判の不正使用」とは、いわゆる「寄生サイト」です。
大手サイトのサブディレクトリやサブドメインの一部を間借りしてアフィリエイトなどの活動をするサイトがこれにあたります。
寄生サイトは大手サイト(ホストサイト)の一部だとみなされる可能性があり、コンテンツの質に関わらずホストサイトの評価を引き継いで上位表示ができる場合があります。
ホストサイトの主な目的とは無関係であったり、ホストサイトの十分な監督や関与なく作成された、検索順位の操作を目的とした寄生サイトはポリシー違反となります。
サイトの評判の不正使用の具体例としては下記のようなものが挙げられています。
・サードパーティによって書かれた短期ローンのレビューに関するページが教育関連のサイトによってホストされている。検索ランキングの操作を主な目的として、同じページがウェブ上の他のサイトにも配信されている
・「最高のカジノ」に関するサードパーティ ページが医療サイトでホストされている。このページは検索ランキングの操作を主な目的として作成されており、ホストしている医療サイトはほとんどまたはまったく関与していない
・映画レビューサイトに表示されるとユーザーが困惑するようなトピック(「ソーシャル メディア サイトでフォロワーを購入する方法」、「優れた占いサイト」、「優れた小論文作成サービス」など)を扱うサードパーティ ページが、検索ランキングの操作を目的として映画レビューサイトでホストされている
・サードパーティが書いた「ワークアウト サプリメントのレビュー」ページがスポーツ関連のサイトでホストされている。スポーツ関連サイトの編集者はそのコンテンツにほとんどまたはまったく関与しておらず、検索ランキングの操作がページをホストする主な目的である
・サードパーティが提供するクーポンがニュースサイトでホストされている。ホストサイトによる監督、関与はほとんどまたはまったくなく、検索ランキングの操作を主な目的としている
引用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
ちなみに、ホストサイト側は上記のような寄生サイト・ページをホストしてしまっている場合には、検索インデックス登録からそれらのコンテンツを除外する方法があります。下記のページを参考にしてみてください。
Google と共有するコンテンツを制限する | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
また、サイトの評判の不正使用とは見なされない例としては、下記のようなものが挙げられています。
・ニュース サービスまたはプレスリリース サービス用のサイト
・他のニュース メディアからのニュース コンテンツをシンジケーションしているニュース メディア
・フォーラム ウェブサイトやコメント セクションなど、ユーザー作成コンテンツが可能なように設計されたサイト
・コラム、意見記事、記事、その他の編集記事など、ホストサイトが十分に関与し確認しているもの
・サードパーティのコンテンツ(「記事広告」や「ネイティブ広告」などのページ)で、ホストサイトの十分な関与のもと作成され、コンテンツを直接読者に共有することを目的としており(出版物内のプロモーションとしてなど)、コンテンツをホストしている目的が検索ランキングを操作するためではないもの
・ページ全体でのサードパーティの広告ユニットの埋め込み、またはページ全体での適切に処理されたリンクでのアフィリエイト リンクの使用
・ホストサイトの十分な関与のもと掲載されているクーポン
引用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
内容の薄いアフィリエイト ページ
「内容の薄いアフィリエイトページ」とは、商品のアフィリエイトリンクを含むページで、商品の説明やレビューが元の販売者からのコピーで、独自のコンテンツや付加価値がないものを指します。
多くのアフィリエイトページで類似したコンテンツや画一的なテンプレートばかりが使用されていると、検索結果も同じようなものばかりになり、ユーザーエクスペリエンスの低下を招きます。
そのため、内容の薄いアフィリエイトページはポリシー違反と判断され、検索結果に反映されないケースがあります。
実際に商品・サービスを利用した上での独自のレビューや、競合商品との比較など、一次情報を付加してユーザーに有意義なコンテンツを提供することを心掛けましょう。
ユーザー生成スパム
「ユーザー生成スパム」とは、自サイトのコメント欄やフォーラムなどにユーザーが投稿(生成)するスパムです。
例えば、ブログのコメント欄に無関係な広告やWebサイトへのリンクなどを過度に張り付けたりする行為が該当します。
これらは自サイトの信頼性を低下させ、ユーザーエクスペリエンスを損なう可能性があります。
ユーザー生成スパムは、運営者側ではなく、ユーザー側が生成するものですが、検索エンジンはサイトの評価基準として組み込んでおり、適切な対策を取らないサイトの検索順位は下がってしまう場合があります。
そのため、サイト運営者はユーザー生成スパムに対して十分な注意を払い、適切な管理と対策を行う必要があります。
対策としては、コメント承認制度の導入やスパムフィルターの使用などが挙げられます。
まとめ|結局はユーザーファーストかどうか
今回は検索順位低下の原因の1つとして、Googleの「ウェブ検索のスパムに関するポリシー」について解説しました。
Googleは、直接的にユーザーに被害を与えるものでなくても、結果としてユーザーエクスペリエンスを低下させるものについては「スパム」としていることが分かります。
細かく具体的にスパム行為の基準は定められていますが、結局のところユーザーに有益な情報を、正々堂々、卑怯なことを考えずに発信し続けていれば、これらは縁のない話だと思います。
いま一度、コンテンツを作成した際に「やましい気持ち」がなかったかを振り返ってみましょう。その時の気持ちが答えです。
以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。
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